参考:https://bityl.co/M1AF
社会保険料は、会社と本人が折半で支払います。納付は会社が行います。
本人の負担分は、給与から差し引いた「預り金」として、会社が一時的に預かっています。
会社の負担分は、「法定福利費」という勘定科目を使うのが一般的です。
給与の支払いの取引登録
[取引]メニュー →[取引の一覧・登録]画面を開きます。
入力フォームの右上から「役員報酬」の取引テンプレートを選択します。
社会保険料を全額「法定福利費」とする場合の会計処理
預り金」や「立替金」の勘定科目を使わず、役員報酬や給与から差し引く際にも「法定福利費」の勘定科目を使います。
1. 給料手当
控除前の給与の金額を入力します。
2. 旅費交通費
通勤手当を支給している場合に入力します。
3. 預り金(マイナス行)
厚生年金保険料の本人負担分として差し引く金額を入力します。未加入の場合には削除します。
4. 預り金(マイナス行)
源泉徴収する金額を入力します。源泉徴収が不要な場合には削除します。
5. 預り金(マイナス行)
住民税の特別徴収として差し引く金額を入力します。徴収していない場合には削除します。
「発生日」の欄に締め日を入力して、「決済:未決済」のまま未決済取引として登録します。
社会保険料の納付の取引登録
[取引]メニュー →[取引の一覧・登録]画面を開きます。
初めて取引を登録する際は[詳細登録]ボタンをクリックして入力します。
「収支:支出」「決済:未決済」を選択し、次のように行を分けて入力します。
1. 法定福利費
厚生年金保険料の会社負担分の金額を入力します。
2. 法定福利費
健康保険料の会社負担分の金額を入力します。
3.法定福利費
子ども・子育て拠出金(会社が全額負担)の金額を入力します。
4. 預り金
厚生年金保険料の本人負担分の金額(給与から差し引いた金額)を入力します。
5. 預り金
健康保険料の本人負担分の金額(給与から差し引いた金額)を入力します。
「発生日」の欄に給与の締め日を入力して、未決済取引として登録します。
保険料を納付したときの消込
「預り金」として差し引くことで生じた残高は、納付時に「預り金」として支出することで解消されます。
社会保険料納付の取引
【全額を法定福利費とする場合の入力例】
この会計処理では保険料の預り金や立替金が生じることなく、仕訳も簡便な点がメリットです。会計担当者が複数名いる場合は、社内での方針を確認しておきましょう。